「好奇心」は未来を拓く(後編)

>>>前編からのつづき

「自分の宇宙」を深める生徒たちの活躍

学校は、単に知識を詰め込む場所ではありません。生徒一人ひとりが自分の「宇宙(=夢中になれるもの)」を見つけ、それを深く掘り下げるための場でもありたいと考えています。 例えば本校の数理科学研究会は、まさにそんな場所です。

先月、日々の研究活動の成果を、早稲田大学で開催された数学系の国際学会、International Conference on Combinatorial Game Theory in Japanで、3組のメンバーが発表をしました。中でも、中学2年生だった荒井 咲里菜さんは、数学系国際学会発表の日本の史上最年少だったそうです。(これまでは2024年度の卒業生、眞部光さんが最年少記録を持っていました。現在、大学2年生の眞部さんは、昨年インド工科大学の研究員に採用され、半年ほど現地で研究指導を行っていました。)

数理科学研究会のメンバーの研究は、成績を上げることではなく、「どうしてこうなるんだろう」、「こうしたらできるんじゃないか」という仲間たちとのディスカッションや、顧問の宮寺先生からの鋭くも興味を惹きつけられるアイデアから生まれる成果です。

 

探究心を伸ばす「大人の度量」と「共感」

子どもが、何か一見風変わりなことや、教科書の外にあることに熱中し始めたら、「うちの子は大丈夫だろうか?」と「普通」でないことを親や教師は心配しがちではありますが、それを見守ってやることも大人の度量です。周りの人たちが一緒に「それは面白いね!」と共感することは、きっと子どもたちの探究心をどこまでも伸ばす肥料となるのです。
広い宇宙の中で、たまたま同じ時代、同じ場所で学ぶ縁を得た生徒たちです。彼らが互いに刺激しあい、学び合う中で、好奇心の翼を広げ、未知の世界を面白がって歩んでいけるよう、私自身も全力で応援してまいります。この1年も生徒たちがどのように「探究」を深め、どんな「発見」をするのか、今から楽しみでなりません。

 

指宿 力

 

啓明学院中学校・高等学校
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