>>>前編からのつづき
2040年は文科省や経済界が一つの目標としている節目ですが、皆さんが社会の中核を担うその頃、AIには代替できない「問いを立てる力」や「高い倫理性」が求められます。その時、情報の消費者に留まるのか、自らの意志で価値を創造する側に立つのか。その分岐点は、今、この日常の時間の使い方にあります。
キリスト教においては、命と時間は神様から託された「タレント(預かりもの)」です。そして豊かに生きるとは、この限られた資源を主体的に管理し、いかに用いるかを決断し続けるプロセスに他なりません。
通知音に反応する刹那的な充足よりも、目の前の友人や家族の声に耳を傾ける知性を。画面の中のトレンドよりも、自らの内側から湧き出る好奇心を。システムに飼い慣らされるのではなく、自らの「意志」で未来を設計する主体性を確立していきましょう。皆さんが「預かった時間」を、自分自身と他者の幸福のために正しく用い、神様のみ心に叶う歩みをなす、賢明な一人へと成長することを、心から期待しています。
2026年5月11日
高校の礼拝でのメッセージより
指宿 力

