KEIMEI GAKUIN TOPICS BLOG

校長コラム

活き活きとした生徒の深い学び

2023年5月2日

新しい年度が始まっています。

2023年度に入り、1か月が経ちました。新入生たちも通学に慣れてきた頃かと思います。

新しい学校、新しい学年、新しいクラスになった高揚感が校内に溢れていたのも落ち着いてきたように思います。高入生(高校から入学した生徒たち)がクラブ見学などをしながら、さあ、どんな高校生活を送ろうかと考えている姿を見ると、せっかく啓明に来たのだから、という前向きな姿勢を感じます。文化部では新歓イベントを行っているところも多く、部員集めに勤しんでいる姿も、この時期ならではの風物詩というところでしょうか。

 

少し大きめの制服を身につけた中学1年生は、まもなく行われる体育祭の練習などもしながら、少しずつ啓明に馴染んできているようです。まずは学校生活に慣れるところから始めているので、クラブの体験などは中間考査以降となります。

 

私は可能な限り、1日のうち1時間程度は校内を巡り、授業や生徒たちの様子を見るよう努めています。それは教師たちの新しい取り組みを見たり、生徒たちが難題に向き合う姿を見たりする楽しい時間です。4月当初は授業のイントロダクションを行っていることも多く、それぞれの授業についてのレクチャーを真剣に聴いている生徒たちの様子を見ることも度々でした。中学1年生にとっては、先生が科目ごとに変わることも新鮮だったかもしれません。

 

先週、水曜日の午後は、高校2年生の「学術研究」の授業を見学して回りました。

高校生の「学術研究」の授業は2年間同じメンバーで学びます。年度初めの1回目の授業では、学年全員で今後2年間の取り組みについて説明を受け、「学術研究」をどのように進めていくのかという青写真を描いたうえで、次の授業からはグループごとに分かれ、ゼミ形式での授業となっていきます。

見学したのは、今年度2回目となる授業です。共通する課題図書について、点検・分析読書の技法で1年間読み深めます。そして、高校3

年で個人研究テーマを設定し、シントピカル(比較)読書の技法で、各自の論文に取り組みます。この授業では、共同で発表をしたり、皆を前にプレゼンをしたりする機会もたくさんありますので、やはりメンバー同士の相互理解が欠かせません。そこで、その日の授業では、自己紹介を兼ねたアイスブレイクを行っているグループがたくさんありました。

あるグループでは「ほんとうの幸せとはなにか?」ということについて車座になって語り合っていました。発言者がボールを持つ、「トークボール」のルールで行われていました。このような普遍的で深いテーマについても次々と手が挙がり、個々人の経験が語られ、それらの共通点やさらなる問題意識を整理していました。ボールが頻繁に行ったり来たりする様子に、発表や発言の機会が多い啓明の生徒らしい姿だなと頼もしく思いながら見ていました。

その中でも、ある生徒が、そもそもこの問いかけに「ほんとうの」という言葉があることに対し、「これは単なる幸せの話しではない、もっと思考を深めなければならない」との指摘をしながら意見を発表していました。こういった議論が思いつきだけで成り立たないことについても、しっかりと考えていることに感心しました。

これからの授業でもこのような議論を深め、仲間の意見に感化されながらも、自分の意見や考えを確かなものにしていってほしいと願います。また、担当教員の指導の下、「学術研究」の授業の成果物である、レポートや論文の作成に励んでほしいと願います。

 

中学生と高校生がともに集うこのキャンパスで、今年1年もこうした前向きな学びがそれぞれの学齢に応じて行われていくことに、私もワクワクした思いになっています。そして、そのような日々の中で、今年度も生徒一人一人が与えられた力や心をしっかりと鍛え、啓明スピリットを携えた人として成長していく姿を見ることができることを楽しみにしています。

 

キャンパスに隣接した横尾山の新緑がいっそう眩しく、美しい季節になっています。学校にお越しの際は、緑に包まれた豊かな環境も味わっていただきたいと願うとともに、活き活きとした生徒たちの深い学びとチャレンジの機会に満ちた学校生活をご覧いただければ嬉しいです。

そして2023年度、さまざまな記念イベントも計画している創立100周年イヤーの啓明ライフがどのように展開されるのか、どうぞご注目ください!

 

 

 

指宿 力