校長コラム

中間考査終了!

2020年10月28日

中間考査が終了しました。頑張って臨んだ生徒たちは少しホッとしているでしょうか。反省のある人は是非次回に活かして欲しいものです。
今回の考査は高校3年生にとっては大学推薦に直結する最後の定期考査だったこともあり、力を入れたという人も多かったことでしょう。啓明では9割以上の生徒が関西学院大学に継続校の推薦制度を利用して進学しますが、その際、いくつかの規定を満たさなくてはなりません。もちろん学校生活をきちんとし、高校の学びをしっかりと修めていることも大切です。この一回の定期考査さえ頑張ればよいというものではなく、継続した学びをきちん続けておかねばなりません。
ですので、中学入学時から「推薦制のあるウチのような学校にとって、毎回の定期考査は大学入試のようなもの」という言い方を生徒たちにすることがあります。そのような面も当然あるわけですから、一回一回の考査を丁寧に取り組み続けることは大切です。
だからといって啓明学院の生徒にとって学校での学びが大学推薦のためにあるわけでもありません。そのような関門を突破するために授業が展開されるわけではないからです。
現在、定期テストは年に五回、時節ごとの成果を発揮する機会として設けられていますが、良い取り組みには良い成果があり、そうでなければそれなりの結果となります。私も若い日には、そういったことに一喜一憂していたものです。しかし点数化された結果を挙げることだけが「学び」の目的ではありません。
実際、生徒たちにとって、一回一回の授業が自分自身にどのような意味があるのかを常に実感しながら学校生活を送ることは難しいかもしれませんが、授業の目標や学習内容を明確にするために、啓明学院では年度当初に学年ごとのシラバスを渡し、一年間の学びの道筋を示しています。
近年はICTを活用した授業手法が用いられることが増えていますし、アクティブラーニングを意識した取り組みもバリエーションが豊かになっています。ただ、登山において、どこに向かっているかを、地図を広げ、道を誤らないように確認しながら歩むことが大切なように、学びにおいても時には立ち止まりながら、行き先をきちんとつかむことが必要でしょう。
その上で啓明学院には教育理念があり、確かなミッションステートメントがあります。すべてがそこに示された目的のためになされていることを今の時代を担う私たち教職員が理解し、生徒たちの歩みとなしていくことは何より大切なことだと考えています。学ぶこと【知識・事実】と、学ぶ目的【意味・真実】とをしっかりと関連付けるものだからです。
毎日行われる礼拝において、聖書を読み、賛美を聴き、メッセージを受けることは、どう目的へ歩んでいくかの道しるべの役割も担っています。それは一日一回、落ち着いた静かな時を持つことによってもたらされる自己を見つめる時間でもあるからです。
そして学ぶ目的を踏まえた上で授業を行うことは、生徒たち一人一人が神様と人に愛され、自分自身の幸福を得ることと共に、神様の創造されたこの世界の良い責任者の一人となることが出来る力を育む事になることに繋がるでしょう。
生徒たちは一人一人、神様から豊かな賜物を授かっており、それぞれに託されている使命があります。与えられた賜物を活かし、神様と人に仕える歩みをなす精神のことを近年ではソーシャルアントレプレナーシップと表現しますが、社会の難題を知り、そこにいる人を思い、それを解決していこうと思うことは、私たちが目標とする人間の姿です。それは幅広い人間教育を続けて行うことによって、一人一人の中に熟成していくものであり、啓明学院が取り組んでいる教育そのものです。
私たちはそのことを胸に刻み、日々の礼拝、授業を何より大切に、生徒たちと共にこれからも歩んでいきたいと願っています。

 

指宿 力