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史上最年少 国際学会で発表 〔数理科学研究会〕

2021年9月8日

9月4日(土) 数理科学研究会が、組み合わせ数学系の国際学会The 23rd Thailand-Japan Conference on Discrete and Computational Geometry, Graphs, and Games (TJCDCG3 2020+1)※で、2つの研究を発表しました。

チェンマイ大学(タイ)が主催会場で、オンラインで行われました。世界の研究者と68回線が繋がり、多数の研究者が参加しました。発表者の中にはMIT(マサチューセッツ工科大学、米国)の先生もいました。

発表者したメンバーは、眞部 光くん(中3)、青野 大志くん(高1)、鈴木 煌清くん(高1)、高橋 祥英くん(高1)の4人です。この学会の発表者としては、史上最年少です。

 

【発表した研究】

・石取りゲームの一種であるチョコレートゲームの3次元版に関する研究

・石取りゲームの一種であるチョコレートゲームにおいて、一部が欠けているケースに関する研究

【報道発表】

9月5日(日) 神戸新聞NEXTにニュースが掲載されました。記事のリンク先は、こちら

 

    

 

  

 

発表と質疑応答で40分の枠が与えられました。

 

スライドを用意して、英語で発表しました。学会に通訳はいません。

 

 

【発表を終えて】

数学の研究者たちが使う英語の文法は、中学校で習うレベルです。使う単語は数学の専門用語ですので、それさえマスターすれば、世界の研究者たちと議論できることがわかりました。

日頃からコツコツと地道に研究を続け、発表までの準備やリハーサルを重ねてきました。世界の研究者たちと同じ舞台に立った緊張感、発表を無事に終えた時の達成感は特別なものでした。

 

※この学会は、秋山 仁教授(東京理科大学)と加藤 直樹教授(兵庫県立大学社会情報科学部学部長)という、組み合わせ数学の世界的権威者を中心メンバーとして1997年に創設されました。その後、今世紀を代表する天才数学者の1人であるErik Demaine 教授(マサチューセッツ工科大学)などが加わって、年々参加者が増え、レベルの高い発表が多いことで知られています。

発表者は大学教員と大学院博士課程の人達がほとんどで、その中に混じって発表できたことを、数理科学研究会顧問の宮寺先生は喜んでいます。