高校教育

学ぶ方向性を定めるための
高大連携システム

啓明学院では大学で何をどのように学ぶのかを
考える機会がたくさんあります。

  • 関西学院大学訪問(高2)
  • 学部説明会とオープンキャンパス(高3)
  • 土曜講座「法政・文化・歴史を学ぶ」(希望者)
  • 高校3年生の選択科目「法律学」や「社会学入門」
  • 関西学院大学の先生方から教わる講座
  • 関西学院大学に連なる高校と共に行う「KG オールスターキャンプ」
  • 「高校生国際交流の集い」

また、関西学院大学での早期単位取得につながる高大連携科目履修制度や、神戸研究学園都市大学交流推進協議会による「ユニティ高大連携講座」で神戸市外国語大学などの講座を受講する生徒もいます。

啓明の学び7つの柱 キリスト教教育 英語教育 読書教育 学術研究 理数教育 ICT 教育 芸術教育 保健体育教育

キリスト教教育

礼拝が学校生活の土台

キリスト教教育の柱となるのが礼拝です。毎日、生徒も教師も神の前に立ち、人としての生き方を考え、自分を見つめ、振り返るひとときを持ちます。
心に種をまくのが聖書の授業です。「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。」聖書の言葉が、人としての豊かな成長を支えます。

魂と精神の成長

高1で「聖書」を学び、高2・3では「キリスト教学」として発展させ、倫理学・哲学・社会学・文化学を勉強します。
生命の尊厳と平和の尊さ、隣人愛を学ぶ中で、一人ひとりの進路や学習目標をより明確にします。
本校には、魂と精神の成長のために目に見えないカリキュラムが存在します。建学の精神を体現するための実践の場がいろいろと用意されています。

英語教育

恵まれた英語環境

啓明学院は国際校を名乗っていませんが、国際校の実力を持っています。多くの帰国生や多数の留学生を受け入れており、毎年十数名の生徒が海外留学しています。ネイティブの英語教師も5名在籍し、英語を使う環境に恵まれています。英会話の授業では、積極的なコミュニケーションの機会を増やす工夫をしています。卒業までに英検2級の取得を目指します。

盛んな国際交流プログラム

2025年の春休みには、アメリカ・シアトルのUniversity Preparatory Academy(U-Prep)で10日間の研修を行い、10名が参加しました。U-Prepの生徒の自宅にホームステイし、一緒に授業を受け、日本の若者文化の「よさこい」をプレゼンテーションしたほか、大学の見学、日本人街の訪問など、市内研修も楽しみました。
2024年の夏休みにはイギリスのRoyal Holloway, University Londonで16日間の研修も行いました。

読書教育

自学自習の方法と習慣を身につける

自分で課題を探し、自分で調べ、答えを見つけ、文章にまとめて発表し、人の評価を素直に聞く。これが学問の基本です。
啓明学院は、自ら学ぶ力を重視しているため、こうした「自学自習の習慣」を身につける練習を重ねます。自学自習の習慣のために、読書の授業では、「読む力」をつけながら「考える力」「書く力」「話す力」を育みます。そして、教科の枠を超えたスタディ・スキル(学問する技術)を身につけます。
高校では、初級読書と読書技術の体系をベースに、より深い「学術研究」へと発展します。

学術研究

スタディ・スキルを体得する

高1の終わりまでに、欧米の伝統的な読書技術や文章作法、図書館の資料検索法をマスターし、全教科に応用がきく、スタディ・スキルを体得します。
高2、高3では、授業での発表やレポート作成のために、資料検索を何度も行い、大量の文書を読み込みます。スキルを繰り返し使うことで、身につけていきます。大学へ進学した卒業生たちは、口をそろえて「啓明生の強みはレポート課題」と自負しています。

レポート作成と発表

高3では、見つけた研究テーマに沿って関連情報を集め、分析・研究と考察を重ねて「学術研究レポート」を作成し、研究発表を行います。ここには、文献批判力を養い、学問の本質に迫る人間を育てる狙いがあります。
全教科の教師が垣根を越えて関わり、教師は2年間持ち上がりで指導にあたります。こうした学びを通じて、自己表現力やプレゼンテーションスキルも向上し、将来に生かせる力を培います。

理数教育

文系・理系の枠を超えて

高3では全員が数学Ⅲを履修し、問題解決に必要な思考力を養います。大学進学後、理系学部だけでなく、経済学や社会学など文理を問わず必要とされるデータ解析等ができるように、数学的思考を深めます。
放課後には、理系科目が得意な生徒も、そうでない生徒も数理科学研究会や自然科学愛好会の活動に取り組んでいます。数理科学研究会は、国際学会での研究発表や学会誌への論文投稿の業績が評価され、兵庫県からマロニエ賞を受賞しました。

理系学部への進学を後押し

高校時代に「なぜ地球には人間が存在するのか」「宇宙はどうしてできたのか」といった疑問に触れ、科学の面白さに目覚め、宇宙研究や遺伝子工学の道を歩み始めた科学者も少なくありません。
本校では、科学の最先端につながる論理的な思考法を身につけることで、理系学部への進学を後押しします。物理、化学、生物それぞれに専門的な深みのある授業を行い、大学での学びに必要な能力や、研究者としての姿勢を養っています。

ICT教育

高校でICT 活用能力を高める

授業ではiPadも活用し、問題演習なども行い、実践的に学びを深めています。また、紙面だけでは理解しにくい動点の動きやグラフなどは、プロジェクター・スクリーンを使って視覚的に解説しています。
生徒自身が直面した課題を解決する手段の一つとして、プログラミングがあります。情報科では、そうした課題解決のスキルを身につけるために、プログラミング実習も実施しています。このような授業を通じて、論理的思考力や問題解決能力を養います。

教科の枠を越えた活用

さまざまな科目でアクティブラーニングに挑戦しています。また、教科間のコラボレーションも進んでいます。京都での校外学習を題材に、英語の授業では外国人に京都を紹介するビデオを英語で制作しました。日々の授業で、動画編集やPower Point作成の技術が向上し、プレゼンテーションスキルもレベルアップしています。大学や社会で必要となる「情報を主体的に集め、取捨選択し、正しく発信する力」を高校時代から磨いています。

芸術教育

質と量の豊かさ

音楽や演劇、美術や陶芸を通して、自分を表現する力を養い、インスピレーションや創造力を磨き、感性と表現力を育てます。
中学から高校まで、すべての学年で、芸術科目を学べることが特徴です。そして専門性の高い授業を展開しています。
また、土曜講座やサマープロジェクトでも、芸術プログラムが用意されています。

人生を豊かに彩る芸術を身近に

芸術鑑賞会では、日本の伝統芸能、ミュージカル、西洋音楽(クラシック、ジャズなど)など、一流の芸術家による本物の舞台を鑑賞します。
三つの分野を、毎年ローテーションで鑑賞して、古今東西の芸術を広く理解できるようになることを目指しています。

保健体育教育

スポーツを通して育む、社会で生きる力

本校ではスポーツを奨励しています。スポーツ活動を通して、生徒たちは最高のパフォーマンスを発揮する喜びを味わいます。同時に、チームの一員として「メンバーシップ」と「リーダーシップ」を体得します。また、スポーツは、勝利の喜びだけでなく、敗北を受け入れる勇気、そしてフェアプレーの重要性を教えてくれます。これらの貴重な経験は、将来の人生における様々な局面で、生徒たちを力強く支えてくれることでしょう。

生涯にわたる健康とスポーツの楽しみを育む

高校に進むと、内容はより専門的、発展的になります。たとえば、高校3年次には、武道やダンスなどの必修種目に加え、ウェイトトレーニングや様々な球技なども行われます。これらの経験を通して、生涯にわたって健康を維持し、身体活動やスポーツを楽しめることを目指しています。

カリキュラム

月曜日から金曜日まで、週5日・33 時間の必修授業を行います(火・木は6時間)。
土曜日は、講座制のカリキュラムに取り組みます。

1年生 2年生 3年生
1 現代の国語 論理国語 論理国語
2
3 言語文化 古典探究 古典探究
4
5 歴史総合 日本史探究/
世界史探究
地理総合
6
7 数学Ⅰ 数学Ⅲ
8 公共
9
10 数学A 数学Ⅱ 物理/化学/生物
11
12 物理基礎
13 体育
14 化学基礎 数学B
15
16 生物基礎 物理/化学/生物 保健
17 英語コミュニケーションⅢ
18 体育 体育
19
20 音楽Ⅰ 保健
21 英語コミュケーションⅡ 論理・表現Ⅲ
22 英語コミュケーションⅠ
23 英語演習Ⅱ
24 高3選択Ⅰ(※)
25 論理・表現Ⅱ
26 論理・表現Ⅰ 高3選択Ⅱ(※)
27 家庭基礎
28 英語演習Ⅰ
29 情報Ⅰ 高2選択(※) 高3選択Ⅲ(※)
30
31 聖書 キリスト教学Ⅰ キリスト教学Ⅱ
32 学術研究Ⅰ 学術研究Ⅱ 学術研究Ⅲ
33 LHR LHR LHR
チャペルアワー
土曜講座

※総合的な探究の時間は、学術研究をもって行います。

(※)高2・高3選択科目

高2 選択 古典特講/物理/化学/生物/音楽/工芸Ⅰ/英書講読
高3 選択 【Ⅰ】数学C /美術Ⅰ
【Ⅱ】文学国語/日本史探究/世界史探究/物理/化学/生物 
【Ⅲ】法律学/社会学/平和学/国際政治経済/数学演習/音楽/美術/英語特講
高3·3学期
第2外国語
集中講座
ドイツ語・フランス語・中国語・韓国語・スペイン語・ポルトガル語

サマープロジェクト

「サマープロジェクト」は夏休みに行う体験学習です。毎年10~20講座を企画し、日帰りもしくは宿泊にて300~400人が参加しています。 過去には次のような取り組みを実施しています。

  • 淡路島を巡るスケッチ旅行
  • リーガルマインドを学ぼう弁護士事務所・検察庁・裁判所を訪問
  • テーブルマナーを身につけるホテルでフレンチを
  • 生物の観察(シロアリの生態、プランクトン)

制服

  • 男子冬服
  • 女子冬服
  • 男子夏服
  • 女子夏服

年間行事ピックアップ

4
入学式

入学式

5
体育祭

体育祭

6
前島キャンプ(高1)

前島キャンプ(高1)

合唱コンクール(高1)

合唱コンクール(高1)

7
関西学院大学図書館見学(高1)

関西学院大学図書館見学(高1)

イギリス英語・国際交流研修(希望者)

イギリス英語・国際交流研修(希望者)

8
アメリカ国際・メソジスト研修(希望者)

アメリカ国際・メソジスト研修(希望者)

9
啓明ビジネスプランコンテスト(高1)

啓明ビジネスプランコンテスト(高1)

10
マレーシア・シンガポール修学旅行(高2)

マレーシア・シンガポール修学旅行(高2)

校外学習(1・2年生)

校外学習(高1・高3)

11
明星祭

明星祭

12
クリスマス礼拝

クリスマス礼拝

インド交流プログラム

インド交流プログラム

1
「学術研究」発表

「学術研究」の発表

2
英語プレゼンテーション・ディベートコンテスト(高1・高2)

英語プレゼンテーション・ディベートコンテスト(高1・高2)

3
シアトル交流

シアトル交流(高1・高2希望者)

よくある質問

教育方針・学習について

キリスト教主義学校とはどのような学校ですか。キリスト教主義学校とはどのような学校ですか。
キリスト教主義学校とは、キリスト教の教えを教育理念に掲げ、『聖書』の教えに基づいた愛と奉仕の精神を身につける私立学校のことです。クリスチャンの生徒もいますが、多くはそうではありません。毎日、全校生徒がチャペルに集い礼拝を守っています。
土曜日は通常授業ですか。
土曜日は「土曜講座」を実施しています。教科の枠にとらわれない学びができます。生涯学習の扉を開き、生徒の興味や関心を高めることを目的としています。

土曜講座

成績不振者へのサポートはありますか。
本校では定期考査とは別に、小テストを積極的に行っています。学校の授業のスピードに合わせたテストを実施し、合格ラインに達しなかった生徒には学年毎に補講を行う等のサポートをしています。また英検に特化した補講も行っています。
塾に通っている生徒はいますか。
塾に通っている生徒は多くありません。「一つ一つの授業を大切にすること」を前提に、大学継続校の特色を活かしながら、学校行事やクラブ活動、ボランティア活動等様々なことにチャレンジしている生徒がたくさんいます。
高校から啓明学院に入学すると、中学から進学する生徒と同じクラスになりますか。
同じクラスになります。高校から入学する生徒と中学から進学する生徒の人数比は1:2です。啓明学院中学校から進学する生徒たちは高校から入学する仲間を心待ちにしています。授業をはじめ、学校行事やクラブ活動など、充実したスクールライフをを共に送りたいと望んでいます。
在学中に海外留学の制度はありますか。
諸条件を満たした上で、海外での学びを単位として認める制度Ⅰと、休学をして1年間海外で学ぶことできる制度Ⅱがあります。

学校生活全般について

学費、制定品(制服・体操服等)にかかる費用はいくらですか。
学費は「入試ポータル」、制定品に係る費用は「在校生・保護者・卒業生の方へ」に掲載しております。こちらからご確認ください。

入試ポータル

在校生・保護者・卒業生の方へ

食堂はありますか。
中高生共に利用できる食堂があります。ただ、座席にも限りがありますので、多くの生徒はお弁当を持参しています。食育の観点からも弁当持参を推奨しています。食堂では、日替わり定食や人気の定番メニュー、パンやデザートなども販売しています。
クラブ加入率はどれくらいですか。
本校には運動部・文化部ともに数多くのクラブがあります。9割を超える生徒がクラブに参加しています。大学継続校の特徴を生かし、クラブ活動に強い関心を持っている生徒が沢山います。クラブ体験なども行っておりますので、ぜひ自分にあったクラブを見つけてください。

クラブ活動・生徒会

携帯電話、スマートフォンは持参しても良いですか。
緊急時の連絡などに必要な場合を想定し、所有は許可していますが、登下校中の使用は禁止しています。校内では電源を切り、個人ロッカーで保管するルールとしています。
自転車通学は可能ですか。
自転車通学は禁止しています。徒歩もしくは公共交通機関での登下校を行ってください。
始業時間、最終下校時間は何時ですか。昼休みの時間帯を教えてください。
午前8時30分に朝のHRが始まります。
最終下校時刻は、平日:午後6時30分(ただし、11月~2月は午後6時)、土曜日:午後5時です。
昼休みは午後0時40分〜午後1時20分です。
中学生は午前11時45分〜午後0時25分です。

啓明学院の一日

通学鞄や部活動の荷物は、どこに置けばいいですか。
生徒一人ひとりに個人ロッカーが設けられていますが、通学鞄の入る大きさではありません。鞄は机横のフックに掛けることができます。

進路について

関西学院大学への進学率はどのくらいですか。また、学部はどのように決定されますか。
本校入学と同時に全員が関西学院大学に推薦される権利を持っています。推薦条件は、啓明学院生として建学の精神に基づき、自覚と品格のある学校生活を体現していること、学業成績が一定の基準に達していること、さらにCEFR-BIレベル(英検2級)以上の英語能力を有することなどを総合的に判断し、推薦されます。また、学部の決定に関しては、本人の学力や適性を考慮し、担任との面談を重ねて最終決定します。
関西学院大学以外の進路を選択する生徒もいますので、卒業生の約90%あまりが関西学院大学へ継続校推薦で進学しています。

教育の特色

入試について

併願受験はできますか。
いいえ、専願のみの推薦入試です。合否は、試験当日の点数(200点)に内申点(100点)を加えた計300点で判定いたします。また、内申点につきましては中学3年時の9教科5段階評定の合計を100点換算いたします。
面接はどのような内容ですか。
一般的な面接形式とは異なります。受験生に5分程度の自己推薦アピールをしていただき、その後、面接官からの質疑応答があります。

その他

学校説明会にどうしても伺えないのですが、個別に学校見学は可能でしょうか。
本校は「毎日がオープンスクール」です。事前にご連絡をいただければ、個別にご案内させていただきます。
啓明学院中学校・高等学校
〒654-0131 兵庫県神戸市須磨区横尾9丁目5番1 
TEL 078-741-1501