輝きを支える「氷山」の下に ―― 日々の誠実な歩みを称えて(後編)

>>>前編からのつづき

こうした華やかな活躍を目にすると、ついその「輝き」だけに目を奪われがちですが、本山さんの高校時代を振り返ると、大切なことは別のところにあると気づかされます。

 

氷山の一角を支える「水面下」の努力
彼は当時、ヴィッセル神戸ユースに所属し、遠征や練習に明け暮れる日々を送っていました。しかし、彼はどれほど多忙であっても、チームメイトとの寮生活という限られた時間の中で自らを厳しく律していました。学校の課題や学習にも一切の妥協なく、誠実に取り組み、非常に優秀な成績を収めていたのです。

「日の当たる場所」で輝く瞬間は、氷山の一角に過ぎません。

その輝きを支えているのは、水面下の深い場所に隠れた、誰の目にも触れない努力です。それは、時として退屈とも思えるような日常の「徹底」の積み重ねに他なりません。

 

全ての生徒へ:あなたの「誠実な一歩」を応援しています

私は、大舞台で喝采を浴びる生徒はもちろん、それと同じくらい、次のような生徒たちの「日々の誠実な歩み」を称えたいと思います。

・教室で静かに教科書を開く生徒

・放課後の誰もいない場所で道具を整える生徒

・悩みながらも自分と向き合っている全ての生徒

現役生も卒業生も、それぞれが自分のステージで、自分らしく頑張ってほしいと願います。その誠実さの先にこそ、きっと「願う未来の自分」があるはずです。
華やかな光の中にいるときも、あるいは地道な努力の最中にあるときも、私たちは一人ひとりのその「今」を、保護者の皆様と共にずっと応援し続けていきたい。そう強く感じた、幸せな週末でした。

 

指宿 力

 

啓明学院中学校・高等学校
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