
2月5日(金) 高校2年生の英語ディベートコンテストが開催されました。
チャペルで行われたディベートの様子は実況中継され、出場者以外の生徒は教室で白熱した議論を見守りました。
コンテストには4チーム(1はチーム5人)が出場し、準決勝2試合に続いて、決勝が行われました。
準決勝2試合は2対1(審査員は3名)の僅差の勝負となり、どのチームが決勝に進んでもおかしくないほど、高レベルのバトルが繰り広げられました。
〇準決勝 第1試合
We should start school class day at 10:00 a.m.
(学校は登校時間を10時にすべきである。)
【肯定派】Team 1:Adachi, Ikushima, Tada, Tsuji, Hashimoto
【否定派】Team 2:Sakaguchi, Kato, Fukuta, Chihara, Katsuyama
【判 定】肯定派1:否定派2 Split decision(僅差) 否定派の勝利
Team1 肯定派としての主張
「高校生の睡眠不足は深刻です。そのためにも10時登校にすべきです。」
「始業前に部活動をした方がよいのです。運動後に学習した方が生理学的には効果的であるという研究があります。」
「朝のラッシュアワーに巻き込まれないので、痴漢やスリの被害にあわなくなるというメリットがあります。」
「ラッシュアワーを避ければ、新型コロナウィルスの感染リスクも抑えられますよ。」
Team 2 否定派としての主張
「家族とともに生活リズムをあわせられるので、登校時間を早める必要はないと思います。」
「10時登校にすると、終礼が遅くなるのでよくありません。補習、部活動、行事の準備はどうするんですか。歯医者に行ったり、通院するのも不便です。」
「早起きするのは体内時計のリズムに合っています。夜型の生活習慣は、糖尿病や精神的な病のリスクを高めるという研究だってあります。」
司会を務める2人
〇準決勝第2試合
We should relax rules about hairstyle, color and appearance.
(髪型、頭髪の色、身だしなみなどの校則を緩和するべきだ。)
【肯定派】Team 3:Otani, Sato, Wada, Nagahama, Ichiki
【否定派】Team 4:Y. Sato, R. Sato, Shingu, Kawato, Sanjo
【判 定】肯定派2:否定派1 Split decision(僅差) 肯定派の勝利
Team 3 肯定派の主張
「欧米の学校では、校則はそんなに厳しくありません。校則が厳しいから、日本人は自己表現が下手なんです。」
「校則に不満を持っている生徒が多いという調査結果があります。校則は時代遅れの感覚でできていて、人間をステレオタイプで(型にはめて)見ているので、よくないです。社会はもっと自由であるべきです。」
「黒髪、そして簡素にせよ、という校則には無理があります。多様な人々が共生する現代社会で、差別を生むことにつながりませんか。」
Team 4 否定派としての主張
「校則は必要だ。学校は勉強だけでなく、社会の中で生きていくことを学ぶ場です。義務教育を終えるまでに、生徒が社会の中で自立できるように学ぶのだ、文部科学省はそう定めています。」
「髪染めや身だしなみを整えるのに時間をかけすぎたら、勉強する時間がなくなってしまいませんか。」
「スカートを短くすると電車内で痴漢にあうのでは?髪染めすると体によくないです。」
〇決勝
There should be more elective lessons in all grades.
(全学年で選択授業をもっと増やすべきだ。)
【肯定派】Team 2:Sakaguchi, Kato, Fukuta, Chihara, Katsuyama
【否定派】Team 3:Otani, Sato, Wada, Nagahama, Ichiki
【判 定】肯定派0:否定派3 Unanimous decision(大差) 否定派の勝利
Team 2 肯定派としての主張
「受験勉強に特化した学校ではないからこそ、生徒の興味・関心にもとづく選択授業を増やすべきです。」
「選択することを学び、責任感を育むという意味で、選択授業を増やすべきです。また、日本人は18歳で学力がピークになり、その後は伸びないと言われています。これは大学受験が目標になっているからではないでしょうか。学ぶ目的を再考すべきです。」
Team 4 否定派の主張
「生徒は 好き嫌い で選択授業を選ぶ傾向があります。苦手教科を克服しなくていいのでしょうか。」
「中学高校時代は幅広く学ぶ必要があります。中高生はどんな可能性を秘めているかわかりません。選択授業が増えると、社会へ出て視野が狭くなりませんか。友達といっしょにいたいからという理由で選択授業を決める生徒が多いのですが、それでいいのでしょうか。日本人の3分の1は独りになるのを嫌がっていると言われています。友達と一緒にいたいだけの選択授業なんて時間の無駄です。」
表彰式
Team 1
Team 2
Team 3
Team 4
司会者
会の進行を支えてくれた、司会と放送部員に感謝です。
出場者の皆さん、おつかれさまでした。