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読書と投稿の楽しみ / 本を読め 友と交われ 汗をかけ

2021年6月19日

啓明学院中学校3年生の文章が、昨年来2年続けて新聞の投稿欄に掲載されています。

朝日新聞の連載「声」「ひととき」のコーナーに合計3回掲載されたのは、中野麻菜さんの投稿記事です。

そこで、中野さんに投稿するようになったいきさつを聴かせてもらいました。

 

中野さんと指宿校長

 

Q:本をよく読むんですって?何がきっかけでしたか?

A:小学3年生から5年生にかけて「朝日小学生レポーター」になったことです。それまでは新聞を読んでいなかったのですが、「朝日小学生新聞」を読むようになりました。そして図書館を訪問して取材をするようになって、本と出会うようになりました。

 

Q:どのくらいのペースで本を読んでいるのですか。

A:よく読んでいた時期には、1日2冊のペースでした。いまは1週間に2冊くらいですね。

 

Q:中学生に勧めたい本がありますか。

A:湊かなえさんの「白ゆき姫殺人事件」です。

 

Q:これから読んでみたい本を教えてください。

A:細雪(ささめゆき:谷崎潤一郎 作)です。昔の小説を読んでみたいと思っていたんですが、谷崎さんの記念館が家の近くにあるので、読んでみたいと思うようになったんです。

 

Q:日頃の読書と「読書」の授業とは、どんなつながりがありますか。

A:日頃は小説をよく読みます。中学3年生の「読書」の授業では、リサーチレポートを書いています。小説とは違って、実際にあったできごとをまとめていく作業が中心です。筆者の言いたいことを自分で要約していくのに、B6カードを使っています。何十枚もメモを取るので、訓練みたいな感じです。これは確かに難しいことですが、将来、編集者になりたいので、いい勉強になっています。

 

Q:新聞に投稿するようになったのはどうしてですか。

A:ある日、パイロットの広告を見て、その会社のホームページに、「その広告がとてもよかった」とメールを送ったら、非売品のペンが贈られてきたんです。それが投稿した初めての体験でした。新聞への投稿は、母が「やってみない?」と勧めてくれたんです。読んだ本のことやふだんの生活で感じることを文章にして投稿してみました。原稿が採用されて記事になるとうれしくなりました。そしてもっと多くの人に知ってもらいたいなと思うようになりました。SNSだと、ネットワーク内の限られた人にしか伝わりません。新聞ならば、もっと多くの人が読んでくださるのかなと思います。読書をきっかけに投稿するようになって、自分の世界がどんどん広がっていくような気がします。

 

ほんの小さなきっかけで、本や人との出会いが広がっていくものですね。出会うタイミング、出会い方は人それぞれです。

本を読んで発信し、人の輪が広がっていく、そんな楽しみを皆さんも味わってみませんか。