KEIMEI GAKUIN TOPICS BLOG

校長コラム

100周年記念事業

2023年11月30日

礼拝でもクリスマスの讃美歌を練習する季節となりましたが、この2学期もこれまで多くの行事が行われました。もちろん今年は100周年という記念イヤーですので、特別な企画もたくさん行われました。

 

10月1日の日曜日は金星会(同窓会)主催の大同窓会が行われました。女子校時代の4回生の方も含め、約300名がチャペルに集い、礼拝を共にしました。私にとっても、これまで関わった方々がたくさんお越しになり、ひっきりなしに話しかけてくれる懐かしい人たちとのおしゃべりに花が咲き、あっという間の楽しい時間でした。

この日、20年前に埋めたタイムカプセルの開封が、当時の生徒会役員を始め、多くの方が見守る中、行われました。当時の記録が詰まった様々な記念の品に、あの頃に連れ戻されたような思いでした。

 

 

 

 

10月18日はポートピアホテル内ポートピアホールにおいて記念式典が行われました。全校生徒とともに多くの来賓の方々が参列してくださり、厳粛な中にも啓明らしさが溢れる式典とすることができました。久元神戸市長や関西学院の村上理事長をはじめ、各所で重責を担われる方々に祝辞を賜ったことはとても光栄なことでした。そして、多くの方々によい式典だったと声をかけていただいたことは大変嬉しいことでした。この日のために尽力されてきた方々や当日の運営を担ってくれた教職員の働きにも感謝の思いでいっぱいです。記念講演を担当してくださった名誉院長の尾崎八郎先生からの胸熱くなるメッセージを生徒たちとともに聞かせいただいたことは何よりの喜びでした。

また韓国の姉妹校イザベル中学校からウー院長、ジョアン校長にも参列していただいたことは格別の喜びでした。お土産にいただいた平和の鐘は、また展示する機会もあると思いますので、多くの方にご覧いただきたいと願っています。

 

 

 

 

 

 

11月10日、11日はコロナ以降初めての、入場規制のない文化祭「明星祭」を実施しました。初日の10日は「生徒の日」として舞台鑑賞、翌11日は「一般の日」として、教室などでの展示や模擬店を行いました。舞台鑑賞では、文化部のステージ発表後に100周年特別企画として作成した動画視聴や、音楽を担当してくれた「欠伸日和」さんのステージも楽しみました。11日は天候にも恵まれ、保護者や一般の方々も3,000名を超える多くの方々にご来校いただきました。生徒たちの模擬店はもちろんのこと、お父さんの店や陶芸体験、育友会の店なども大盛況でした。生徒たちのはち切れるような笑顔があちこちで見られ、本当にやってよかったと思える2日間でした。その労を中心になって担ってくれたのは実行委員の生徒たちでした。委員長の金子さん、副委員長の中村さんを始め、皆さん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとう!

 

 

11月第3週は宗教週間でした。15日は特別礼拝として東京から陣内大蔵(じんのうちたいぞう)先生(日本基督教団東美教会牧師)をお招きし、歌あり、お話しありの、実りある礼拝を守ることができました。シンガーソングライターとしても長く活躍されていた陣内先生には、100周年を記念したプロジェクトとして、応援歌の作詞もお願いしていました。これは、かつて歌われていた校歌のメロディに新しい歌詞を乗せて応援歌とするもので、生徒・卒業生などから募集した歌詞を一つにまとめるという難題でありました。この日の礼拝でも、完成した応援歌を全校生徒とともに歌っていただきました。歌詞編纂に携わってくださった陣内先生と一緒に歌わせていただく応援歌は格別のものでした。

 

 

11月24日は中学の合唱コンクールを行いました。文化祭同様、歌唱における規制をしない合唱コンクールでした。私も審査員を務めさせていただきましたが、生徒たちの声高らかに歌う合唱に心打たれ続ける有意義な時間を過ごすことができました。表彰式での盛り上がりは、それまでの頑張って取り組んできたことの証しでしょう。「歌う学校」としての啓明学院をようやく取り戻すことができたような、そんな思いも募る合唱コンクールでした。

 

 

来週から教会の暦では、クリスマスまでの準備期間となる4週間のアドベント(待降節)が始まります。すでに校内にはポインセチアが置かれたり、チャペル前にはリースもかけられたりしています。週末にはイルミネーションの点灯式が予定されています。このような雰囲気の中、少しワクワクした気分にもなりますが、同時に2学期末考査の時期ともなっていますので、生徒たちは心穏やかに、それぞれのやるべき事に集中し、今年1年の充実感も感じながらクリスマスシーズンを迎えてほしいとも願っています。

そして、いただくばかりでなく、世界に向けて自分にできることの一つとして、校内で行われるクリスマス献金に皆で心を合わせて取り組みたいと願っています。そうした中にも啓明学院に連なる者としての大切な働きがあることを、皆で覚えることができればと心より願っています。

 

指宿 力